Reminiscence
ランジェはひらりとベッドの上に飛び上がるとフェンの腕の中にもぞもぞと入った。
どうもここに来てからランジェはフェンの腕の中が気に入ったらしい。
たまに締め付けられるので警戒はしていたが。
「それについては問題ない。私のこの躯は形が定まっていないゆえ、そのようなものに姿を変えることもできる」
「便利な躯なのね」
「今日はもう寝ろ、フェン。明日一度弾いてみて、良さそうなら明後日からいつもいる中央広場ででもやてみるといい」
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