Reminiscence
何十という人からシードやお菓子をもらって、フェンは逆に途方に暮れた。
まさかここまで反響があるとは思わず、皮袋を用意していなかったのだ。
わたわたとお礼を言ったり明日も来るつもりだということを話して、ようやく人が散ったとき、フェンは疲れたように溜息をついた。
「君、歌がうまいんだね」
突然声をかけられ、フェンはびっくりして声のしたほうを向いた。
そこには中流くらいの服装をした男の子が立っていた。
< 110 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop