Reminiscence
「プロ?」
今度はフェンがきょとんとした。
驚いたように、呆けたように旅人を見つめる。
「で、でも私……まだ一回も師匠に勝ってませんし、剣技だって使えないし、それなのに?」
「右目を封印した状態でも私に二本の剣を使わせる。対個人では私が一本しか使わないこと、お前もよく知っているだろう」
「で、でも私、まだ師匠の攻撃をいなすことができなくて」
「私の攻撃をいなした奴は未だにいない。弾き飛ばせるだけの力を持つ奴もいない。……お前を除いては」
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