Reminiscence
ロマは最初の印象とは打って変わって明るい性格の持ち主だった。
最初に感じた感情のなさはアサシンの技の一つで、敵意や感情を隠すものらしい。
フェンはそれを教わることはなかったが、夜目や気配の消し方、さらには一定数の攻撃を受けるまでは絶対回避状態になる技などを教えてもらった。
「ロマ、どうして今日はこんなに遠くまでいくんですか?」
フェンは夜目のおかげで迷うことなく先を走るロマについていくことができたが、それでも異常なほど遠くまで来ていることを感じて不安に思った。
「試験だ。それに合格できたら、修行に新しい項目を取り入れる」
「え?」
「アサシン専用の剣技さ。技ではなく剣技」
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