Reminiscence

たくさんの人が、暗闇の中に立っていた。
その中には今よりもいくらか若いロマの姿もあった。
皆若く、フェンよりも幼い子供もいた。
これはすべて、ロマバーク流を極めた人の姿だろうか。
皆、どこか遠くの一か所を見つめていて、ピクリとも動かない。
持っていたナイフでそのうちの一人を切りつけてみる。
もしかしたら、回避行動を起こすかもしれないと思ったのだが、そのナイフは体をすり抜けてしまった。
試しに触れてみると、通り抜けたりはせず、ふつうに触れることができた。
それでもその人物は動かない。