Reminiscence
ロマはその刀身に触れた。
そっと下に向かって指を滑らす。
刀身にべったりと血がこびりついた。
刀から指を離すと、傷がふさがっていた。
そして、その刀がふるりと動いた気がした。
ロマは息をのんで、その刀を握った。
『お前の名は、ロマバークか』
突然聞こえた声に、ロマは驚いた。
「なぜ私の本名を知っている!」
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