Reminiscence
声はくっくと笑った。
『契約がなされた。主従の契約だ。お前は私の力を使う、その代わりお前は私に命を預ける。お前の命は私の命だ』
ロマは、その時ようやくこの声が刀のものであることに気付いた。
それから、ロマはこの刀を使うようになった。
刀の力はすさまじく、敵を次々と屠った。
ロマは力を手にいれたことに気を良くし、その刀を手放そうとはしなかった。
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