Reminiscence
『私の命は刀の命。先ほどの少女の言葉以来、私はこれの力を消すための力を探し求め、そして、私ごと封印することによって、刀をほとんど無効化することに成功した』
フェンは突然語られたことに戸惑った。
「それと、ロマバーク流には何か関係があるの?」
『ロマバーク流自体にはなにもない。だが、後継者を探している。この刀が封印されて以来、この森は闇の魔法に包まれている。その闇を断ち切る、夜明けを完全に取り戻す力を持った後継者を』
「あなたはそれを今までここに来たすべての人に語ったの?」
『何人かに、だ。お前が見た記憶と、もう一つ、ほかの記憶を見た奴にな』
「もう一つ?」
『夜が来たときの、恐ろしい記憶だ。だが、お前は知ることはないだろう。お前の運命はもっと他の、別のところにある』
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