Reminiscence
「さて、そろそろまた旅に戻ろうと思う」
フェンはきょとんとして旅人を見た。
「なんでそんな顔をする?もともとここへはお前の技術向上の目的で来たんだ。もう十分だろう」
「え……まあ、薄々感づいてはいましたが……それで、どこへ行くんですか?」
「今度は南のほうの国境だ。そう遠くはない。一週間もあればつくだろう」
「ロマにはなんて言えばいいでしょうか……」
「来週には出る。そう伝えておけ」
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