Reminiscence
ぱぁんっとフェンの下の魔方陣の光が砕けた。
それと同時に、フェンからあふれ出た群青色のマナがヒスイに襲い掛かり、体の自由を奪う。
後ろで扉が開かれるのを感じた。
構わず、フェンは立ち上がり、ヒスイの元へ駆け寄った。
袖から小刀をとりだすと、フェンはその小刀を強く握りしめ、振り上げた。
感情が爆発するのに合わせて、フェンは小刀をヒスイののど元に深く突き刺した。
異界の化け物にそうしたように、まったく同じ、しかし今はもっと強い感情でもって。
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