Reminiscence
「う……」
フェンは頭痛を感じて起き上った。
すると、そこには懐かしい景色。
ネニャフルの宿屋だった。
何故ここに?
フェンは必至に記憶をかき集めた。
ネニャフルを発って、鉱山の村……『赦す者』への覚醒、自覚、それから化け物……師匠の、死……。
そこから先は思い出せない。
最後の言葉を聞いた後の記憶がすっかりと抜け落ちていた。
頭痛と記憶喪失が気になって頭に手を当てようと腕を動かしたとき、ふと違和感を感じた。
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