Reminiscence
少年はすばしっこく、また足がとても速かった。
しかしネニャフルの地理に疎いのか、フェンが誘導するまでもなく少年は追い詰められていった。
少年は時折ちらりと後ろを見てフェンの姿を確認するたびに舌打ちをした。
しかし、10分もすると少年は悲痛な悲鳴をあげるようになった。
「嘘だろ!?どんだけ体力あるんだよ!そんな細い体のどこに!!」
「狙った相手が悪かったと思え」
フェンは目を細めて少年に飛び掛っていった。
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