Reminiscence
フェンは自室の扉の後ろに回り込むと口に手を当てた。
まさか、こんなところでダンテの知人に会うとは思わなかった。
顔が広いとは思っていたが、まさかよりにもよって弟弟子とは。
クエロ、と言っていたところをみると、少なくともダンテが派閥を抜けた後にも交流があったということだ。
それ以前はわからないが。
……フェンと出会う以前のダンテを知るだけでなく、同じ師の元、剣術を学んだ少年ベリル。
フェンはその名前を記憶の中に刻んだ。
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