Reminiscence
……どうかあなたの運命に負けないで。
導きは月に。瞬く星が輝く色によって裁きを。
あなたと、あなただけの精霊との絆さえ途切れなければ道にそって歩くことができるでしょう。
私が残せるものは微々たるものだけど、あなたの力に少しでもなることができるのならば。
私の未来、あなたの過去が交わるとき、全ての旅に決着がつくでしょう。
最後に、もしあなたの時代にも彼らが生きていたら伝えてほしい。
私の精霊と、友人に。
ガルニド、ごめんなさい。あなたは私に森の中にいることを望んでいたけれど、それでも私は森の外にある自由が欲しかった。
それでも、大好きよ。ずっと愛してる……だからこそ契約をしたのだから。
ランジエ、最後までずっとあなたの名前をちゃんと言えなかった。こうやって文字にすれば、ちゃんとあなたの名前をいえるのにね。
私がいなくなったガルニドを、お願いね。

ルーナフィアナ=リン』
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