Reminiscence
突然、野盗の群れから一人の男が飛び出してきた。
旅人はそれにとっさに反応して男の大剣をはじいた。
がち、と音を立てて大剣を構えなおす男。
それは商人に同行していたフードの男だった。
今はフードを外しており、瞳がぎらぎらと殺意で光っている。
「こいつ……マナの巡りが」
旅人が呟いた。
フェンは突然の事態に混乱し、次に何をすればいいのかまったく見当がつかなかった。
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