今までも、これからも。
「依織?
 
 どうしたの?」

お母さん...

気づけば私は寝てしまっていて

今は朝

「学校でしょ?

 起きなさい」

「ごめん。

 ちょっと熱っぽいから今日は休むね。」

こんなヒドイ顔で

学校なんか行けない

それに廉に会いたくなかった。

「分かったわ。

 学校には連絡しとくから

 ちゃんと寝ときなさいね

 ...あら?

 部屋の前にある箱って依織の?」

「え?」

---ガチャッ

私はすぐさまベッドを飛び降り

ドアを開けお母さんのいう箱を見る

それは可愛く包装されて

メッセージカードが挟まってある

プレゼントだった。

「依織!?

 顔どうしたの!?」

「ちょっとね...

 それよりお母さん仕事はいいの?」

「え?もうこんな時間!?

 行ってくるわね?」

「いってらっしゃい。」

お母さんは急いで仕事に行った。

私はそっとプレゼントを受け取り

ベッドに座ってメッセージカードを読んだ

宛名は廉だった。

そこには

『依織へ

 誕生日おめでとう』

ただそれだけ書いてあった

それだけでも嬉しかった

両親は仕事で忙しいから

誕生日なんて忘れられてる

でも廉は毎年私にプレゼントをくれた

気づけば私の誕生日はこの前の土曜日

廉とデートに行った日の事だった。

リボンをほどき

破らないようにそっと包装をはがす

中身はオルゴールだった

土曜日廉と一緒に行って

最後に見た雑貨屋にあったオルゴールだった






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