今までも、これからも。
「---ん?」

二度寝してしまった...

今何時だろ?

というか...

ベッドに誰か座ってる!?

あ、こっち向いた。

「あ!目覚めた?」

何この人...

むっちゃ笑顔なんですけど。

「えと。

 起きたのは起きたんですが
 
 ...彼方誰ですか。」

「俺?俺はね~

 3年の桜木悠斗<サクラギユウト>って言うんだ!

 よろしくね~!」

何かわかんないけどよろしくされてしまった...

というか私より年上じゃん!

「えーっと、名前は分かったんですが
 
 何故こんな所にいるんでしょうか?」

「ん?

 俺が保健室のベッドで寝てたら君が入ってきて

 先生が行っちゃったら君が泣いちゃって

 心配で見ててここにいる?です!」

...ちょっと待って。

という事は桜木先輩は最初からここにいて

私が泣いてたのもモロバレじゃんか!

最悪だぁぁぁ!

私変な寝言とか言ってないよね!?

「そーいえばさ、君の名前は?」

「え!?私は2年の篠塚依織と言いマス...」

「依織ちゃんかー!」

むっちゃ笑顔じゃん!

人懐っこい人だなぁ。

第一印象犬だな。

犬だわんこだ。

「で、依織ちゃんは何で泣いてたの?」

「え?」

うわー

どうしよ...

初めて会った人に言うのもなぁ。

「いーからいーから!

 お兄さんに話してみなさい!」

「その...

 好きな人に彼女ができたといいますか...

 なんというか...」




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