あたしの彼氏はお兄サマ!?
こ・・・こいつ、早速命令無視しやがった。
あそこは、女ったらしで有名な松下がいる所じゃねーか!!
「カンケーあるね。お前は俺の妹(仮)なんだから、言うとーりに
しやがれ!!第一昨日お前には、拒否権はねえーって言わなかったか!?」
「う・・・、あ・・・あたしは、先輩のこと兄として認めてないし、
第一なんで、そんなに陸上にこだわるんですか?」
こいつ、痛いトコついてきやがって・・・
ちょっとかわいい顔してりゃ、好き勝手言いやがって・・・
「なんでって言われたら、お前が中学ん時陸上やってたからだろ、もちろん」
「中学のときしてたからって、高校でもしなきゃいけないってルール
あるんですか!?」
「そんなもん、あるわけねーだろ・・・だが、お前は違う。
お前確か・・・中学陸上で県2位だっただろ?」
あいつの体が、少し反応した。
「む・・・昔の話です・・・」
声のトーンが下がった。しかも、こいつ涙目になってねーか・・・?
「す・・・すげー記録持ってんならのばそーとか思わねーの?」
「・・・・・」
黙りやがった・・・
「あ~っくそっ!!ちょっと来い!」
「っえ・・・!?ちょ・・・ちょっと先輩!!」
「いいから黙ってついて来い!!命令!!」
俺は、あいつの腕を、引っ張りながらある場所へと向かった。
「ちょ・・・と、先輩!!どこに連れてくつもりですか?」
おっ!?文句いってるけどちゃんとついてきてんじゃん。
こーゆーところは、好きだなあ・・・