あたしの彼氏はお兄サマ!?

「んー?別にー・・・ただ、ちょっとお前が松下に惚れてるって言っただけ・・・」


「はあーーーーーー!?」


「・・・っうるせーなあ、耳元で叫ぶんじゃねーよ!」


なに、いってくれてんのこいつ・・・


「ってか、なんであたしが松下先輩好きだなんてウソついたんですか?

もっといいウソついてくださいよ」


「あー・・・なんつーか、あいつ最近女に振られたらしーんだよ。

っで、他人の恋愛話聞くとめっちゃキレるわけ」


あ・・・なるほど!


って!!感心してる場合じゃないし!


「おい」


「なんですか?」


振り向くと先輩が意地悪い笑みを浮かべた。


「こ・れ・で、なんの問題もなく陸上部に入れるな?」


「そ・・・それは・・・」


「は・い・れ・る・よ・な?」


目が・・・目が恐いです先輩・・・


ここで「ハイ」なんていったら・・・


黙っているあたしを見て先輩はしびれを切らしたのか


あたしの手から入部届を奪うなり


ペンで大きく


”陸上部”

って書いてしまった。

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