あたしの彼氏はお兄サマ!?
「あたしが推薦?笑わせないで」
「それにあんた、最近隆輝にくっつきまわってるらしーじゃん。
ホント目障りなんだよね」
「記録持ってるだけでチヤホヤされて調子こいてんじゃねーよ!!」
・・・なんでそんなこと言われなきゃいけないの・・・
「何とか言いなさいよ!!」
「・・・・・・・・・」
「っこの!!」
ひとりがあたしにむかって手を、振り上げた。
殴られる!!
頬にうける衝撃を予想して目をつぶった・・・が
いくら待っても頬に感じるものがない・・・
そっと目を開けるとそこには先輩が女子の先輩の腕をつかんでいた。
「おまえら、こいつになにしてんの?」
女子の先輩たちをにらむ目が鋭くなる。
「な・・・なにもしてない・・・」
「じゃあ、この手はなにかな?」
そういってつかんでいる腕を強く握る
「いっ・・・た、はなして・・・」
「うそつくんじゃねー!!こいつを傷つけるような真似したら
今度こそこのうで折っちまうからな!!」
「ご・・・ごめんなさい」
うわ・・・涙目になってる・・・
「大丈夫か?」
穏やかな目を向ける。