お姫様と美しき百合
「乃木坂さん、ごきげんよう。同じクラスの小笠原はるかですわ、どうかなさって?!」

小笠原・・・・?。

同じクラスの小笠原様?。

「乃木坂さんてばやっと顔あげてくれましたわ♪。なにかあって?、私にお話し出来る事でしたらお聞きいたしますわ。」
優しげな笑顔で私の手を取って言った。

「なんで??、いやっ!!、さわらないでぇええっ!!!。」

ぱしっ!!!。

混乱して頭の中が真っ白になった私は小笠原様の手を振り払うと目的もなく走って部屋を出た。


きっと小笠原様に泣き顔見られた・・・・泣いてる所も・・。


そんなの見られたくなかった。

目の前にいられない・・・・。
逃げ出す事で精一杯。
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