お姫様と美しき百合
〜1〜
キーンコーンカンコーン〜。
教室に授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く
。 ここは、私の通う白
城(はくじょう)学園。
私の名前は乃木坂麗華。
16歳
。 お金持ちの家に生まれたお嬢様。
「麗華たち〜、お昼ご飯にしよっ♪」
二つに結った長い髪を揺らしながら私の元へ駆け寄ってくるのは友達の椎名ちゃん。
「椎名、麗華のお弁当は今日も豪華だよ〜」
そんな事を言いながら机を動かしているのはもう一人の友達、るなちゃん。
いつも私はこの2人とお弁当を食べたりお話したり・・・・仲良くしている。
「ほとだっ麗華のお弁当また二段の重箱だねっ、椎名の二段弁当とは大違い、ウィンナーと卵焼きこうかんっこしよっ♪」
「椎名ちゃんっ、こんなのがお弁当箱だなんて私嫌なのよ、大きな声で言わないで!!、卵焼きも自分で食べるわ」
言い合いをはじめる・・・・。
こんな普通の毎日が楽しい。
るなちゃんの言葉に私は急いで窓際の席へと視線を向ける。
「みてみて、あれ小笠原さん、凄い〜また人がたくさん〜」
「小笠原様・・・・美しい・・・・まるで百合の花のよう・・・
」 ぽつりとつぶやくと体が熱くなる気がした。
「麗華?、さっきからじぃとみちゃって小笠原さんの事気になるんだぁ〜」
「ななななにいって!、べっ、べつに!、そんなじゃないわ・・・・よ、話したことだって無いし、気になってだっていない。ただ同じお嬢様として・・・・ね」
「麗華の顔りんご〜、椎名もるなに同感!」
「2人ともなにいってるの!、赤くなんかないわ!」
視線をお弁当へ戻す。
やっぱり気になる。
気になって仕方がない。
小笠原様も私と同じお嬢様だから?。
沢山の人に囲まれているから?。
話したことがないなんてうそ。
気にならないなんてもっとうそ。
小笠原様は私の憧れだから。
私だけの百合だから。
教室に授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く
。 ここは、私の通う白
城(はくじょう)学園。
私の名前は乃木坂麗華。
16歳
。 お金持ちの家に生まれたお嬢様。
「麗華たち〜、お昼ご飯にしよっ♪」
二つに結った長い髪を揺らしながら私の元へ駆け寄ってくるのは友達の椎名ちゃん。
「椎名、麗華のお弁当は今日も豪華だよ〜」
そんな事を言いながら机を動かしているのはもう一人の友達、るなちゃん。
いつも私はこの2人とお弁当を食べたりお話したり・・・・仲良くしている。
「ほとだっ麗華のお弁当また二段の重箱だねっ、椎名の二段弁当とは大違い、ウィンナーと卵焼きこうかんっこしよっ♪」
「椎名ちゃんっ、こんなのがお弁当箱だなんて私嫌なのよ、大きな声で言わないで!!、卵焼きも自分で食べるわ」
言い合いをはじめる・・・・。
こんな普通の毎日が楽しい。
るなちゃんの言葉に私は急いで窓際の席へと視線を向ける。
「みてみて、あれ小笠原さん、凄い〜また人がたくさん〜」
「小笠原様・・・・美しい・・・・まるで百合の花のよう・・・
」 ぽつりとつぶやくと体が熱くなる気がした。
「麗華?、さっきからじぃとみちゃって小笠原さんの事気になるんだぁ〜」
「ななななにいって!、べっ、べつに!、そんなじゃないわ・・・・よ、話したことだって無いし、気になってだっていない。ただ同じお嬢様として・・・・ね」
「麗華の顔りんご〜、椎名もるなに同感!」
「2人ともなにいってるの!、赤くなんかないわ!」
視線をお弁当へ戻す。
やっぱり気になる。
気になって仕方がない。
小笠原様も私と同じお嬢様だから?。
沢山の人に囲まれているから?。
話したことがないなんてうそ。
気にならないなんてもっとうそ。
小笠原様は私の憧れだから。
私だけの百合だから。