つないだ手。
次の日紗江と本当に
片っ端から電話をかけた。

5件、面接をしてくれる
ところを見付けた。


「次は頑張るんだよ?」

「うん!本気出す」

私は紗江のおかげで
また笑えるようになっていた。



そして面接、


4件は落ちた。





最後の一件………

居酒屋だった。


私は面接の相手に
必死で笑顔でアピールした。


お願い…


お願い……




「採用します。

君可愛いから!

そのかわり…………」

嫌な予感がした。

面接相手は30歳位の
男の人。

「まぁそれは後々でいいや。

とりあえず明日、3時に来て」

「本当ですか!?

ありがとうございます!!」

私は採用されて
嬉しくて…

この人が何を考えてるのか
全くわかっていなかった…
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