つないだ手。
「トモ!!
俺ビール!!!」

「はいはい。
あ、ギャルズは何飲む!?」

ギャルズって。

「カシオレ2つで。」

勝手に紗江が私の分まで
決めてくれて
トモくんは部屋の電話で
注文してくれた。

「てか紗江ちゃんは
俺の隣来いって!!」

ヒロくんが笑顔で
紗江に言った。

「いや、大丈夫。
今トモくんと歌うから。」

紗江はヒロくんの
優しさを断って
トモくんとカラオケを
歌いだした。

私にしかわからない
紗江の行動。

きっと周りから見たら
[なにコイツ]
だと思うけど、
こればっかりは仕方ない。

紗江の照れ隠しだから。

でも私がヒロくんの
隣に行く訳にも行かず

私、紗江、トモくん、ヒロくん
の順番に座ったまま
飲みはじめた。
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