つないだ手。
あの事件以来
連絡してなかった紗江。


でも今、無性に

紗江に会いたかった。




紗江の家に着いて
チャイムを押すと

中から紗江が出てきた。


「結菜!!!!!!」


紗江は私を見て
私を抱き締めた。


「心配したんだよ!!!
ばか!!
どこで何してたの!?」

「ごめん…」


私は紗江の家に上がって
今までの事を
全て紗江に話した。

バイトが嘘だったこと、
オヤジに抱かれたこと、
タクヤを頼ったこと、
ヒロくんにさっき
会ったこと………


紗江はずっと私の話を
聞いてくれて
話し終わったあとに、


「あんた馬鹿すぎるよ…」

と話しはじめた。
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