つないだ手。
「お前、気強ぇな」

ヒロくんはそう言って
クスクス笑いだした。


「うん。強いよ。
知らなかった?

泣いてばっかじゃ
ないんだよ。」


ヒロくんは笑いながら
やっとパンツを履いた。


「こんな所見たのに
帰らねぇとか……

そんな女はじめてだ。

相手の女追い出すし…」

笑いながらヒロくんは
タバコに火をつけた。


「当たり前でしょ。

私がどれだけその布団で
ヒロくんとヤりたかったと
思ってるの?」

言った後に
ハッ!!と気付いたけど
時既に遅し…………


「ヤりたかったのか」

ヒロくんは笑った。


ヒロくんの笑顔を見れた。

またヒロくんの笑顔を
見れたのが
たまらなく嬉しかった。

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