つないだ手。

キャバ

店長の店がオープンした頃

私は店長と一緒に
住みはじめた。

朝疲れて帰ってきて、
寝て、ご飯を食べて
夕方出ていく店長。


私は、寂しかった。

もっと一緒に居たいのに、

やっぱり店長は店長で。

前と変わらず
仕事の事になると
私なんか見えなくなった。


ただ1つだけ違ったのは、

私を働かせてないこと。


「結菜は俺だけのだから」
と言って
私をお金にしようとは
絶対にしなかった。
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