つないだ手。
そしてヒロくんのBAR
〔sun&moon〕についた。


扉を開けると
薄暗い店内におしゃれな
間接照明。

そんなに広くない店内には
お客さんは居なかった。


「いらっしゃ…………


はっ!?お前………」


奥から出てきたスーツに
ベストのヒロくん。

私を見て驚いていた。


「ヒロくん…助けて…」


私はその場に座り込み
ヒロくんに助けを求めた。



カランカラン…


後ろから扉の開く音がする…


「ユウさ〜ん!」

女の人が二人お店に
入ってきた。


するとヒロくんは

「ごめん…昨日もう
店しめるから。また来て」

と言った。

「まだ開店したばっか
じゃないのっ!?」

「いや…ごめんな」


ヒロくんはそう言うと
私を店の奥に連れていった。
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