つないだ手。
そして女の人たちが
店を出ていったのを確認し
店の鍵を締めて

私の目の前に座り

私の顎を持って
顔を上げさせた。


「何があった…?」

「ちょっと…」

ここまで来たと言うのに
理由を聞かれると
なんて言ったらいいか
わからない。

「結菜…とりあえず
病院行くぞ」


その時!



ドンドンッ

と、扉を開けようとする音と

「結菜!結菜!」

という店長の怒鳴り声が
聞こえた。


「どういう事だよ!
何があったんだよ!!」

ヒロくんが言う。


「迎えに…来たみたい。

ごめん………」


店長の元に戻るのは怖い。

また愛のない暴力を
受けるのは怖い…


でも、迎えに来たって事は
やっぱり私大事にされてる…
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