つないだ手。
「そっか。

聞かれないなら
教えな〜い」

ヒロくんはそう言って
紙を元の位置に戻した。



そんな大切に
取っておくんだね。


そんな大切な人だったんだ。


私は一人
モヤモヤしてた。



「ねぇヒロくん。」

「ん?」

「前みたいにさぁ。」

「うん」


「頭撫でて?」


私がそう言うと
ヒロくんは私の隣に
寝転んで

腕枕をして頭を
撫でてくれた。


「結菜はかわいいな。」


ヒロくんはそう言って
また笑った。
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