つないだ手。
ヒロくんの手は
魔法の手だ。
頭を撫でられると
安心できる。
素直になれる。
あったかくて、
すごく幸せな気持ちになった。
「ねぇ。」
「ん?」
「私、風俗やってる。」
「うん。」
「汚い?」
「うん。汚い。」
ヒロくんは当たり前の様に
そう言った。
「そっか。」
悲しかった。
「汚いから辞めな。」
「そのつもりだよ」
「金がなくても
必死に生きた方が幸せだよ」
「必死に?」
「うん。
金じゃねぇ。」
「でもお金がないと
オシャレもできない。
遊べない。」
「昼間バイトして
少ない給料の中で
やるものだから。
みんなそうやって
小さい楽しみ見付けて
生きてんの。
お前間違ってるよ。」
そう言ったヒロくんは
笑ってなかった。
魔法の手だ。
頭を撫でられると
安心できる。
素直になれる。
あったかくて、
すごく幸せな気持ちになった。
「ねぇ。」
「ん?」
「私、風俗やってる。」
「うん。」
「汚い?」
「うん。汚い。」
ヒロくんは当たり前の様に
そう言った。
「そっか。」
悲しかった。
「汚いから辞めな。」
「そのつもりだよ」
「金がなくても
必死に生きた方が幸せだよ」
「必死に?」
「うん。
金じゃねぇ。」
「でもお金がないと
オシャレもできない。
遊べない。」
「昼間バイトして
少ない給料の中で
やるものだから。
みんなそうやって
小さい楽しみ見付けて
生きてんの。
お前間違ってるよ。」
そう言ったヒロくんは
笑ってなかった。