つないだ手。
私は何も言えなかった。

「結菜、お前やっぱり
間違ってるわ。

お前より不幸なやつ
たくさん居るぞ。

てかお前不幸でも
可哀想でもないわ。」

「ヒロくんに……

私の気持ちなんか
わかんないでしょっ!」


「わかんねぇ。

体売る系の女嫌いだし、
金の価値わかんない奴も
俺は嫌いだ。」


「……そう。

じゃあ私嫌われてるね。」

なんか、悲しいとかじゃない。

ヒロくんの言ってる事が
正しすぎて
悔しかった。

情けなかった。

そう、私はただ

甘ったれてただけだった。
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