つないだ手。
「おい。」
後ろから声がした。
…………ヒロくん。
私は振り返らない。
振り返れない…
こんな涙でぐちゃぐちゃな顔
絶対見せられない。
私は途中までしか
上がってない
ブーツのチャックを
必死であげようとした。
「部屋、戻れ。」
ヒロくんは後ろで
聞いた事のないような
低い声を出した。
後ろから声がした。
…………ヒロくん。
私は振り返らない。
振り返れない…
こんな涙でぐちゃぐちゃな顔
絶対見せられない。
私は途中までしか
上がってない
ブーツのチャックを
必死であげようとした。
「部屋、戻れ。」
ヒロくんは後ろで
聞いた事のないような
低い声を出した。