つないだ手。

そして私は


ヒロくんとひとつになった。



ただ、〈好き〉って

ずっとひたすら思ってた。



終わった後服も着ないで
私を腕枕しながら
抱き締めてくれるヒロくん。

「ヒロくん…大好きだよ。

ねぇ、ずっとずっと
一緒にいさせてね?

私、もうヒロくん以外
だめなんだ。

ヒロくんしかだめなんだ…」

私がそう言うと

「結菜は可愛いな!」

と言って大好きな笑顔を
見せてくれた。


この腕の中なら

なにがあっても大丈夫。

きっとヒロくんが

守ってくれる。


こんなに安心するのは

この場所だけ…



「今日は壮介から
守ってくれてありがとう。

ヒロくん、かっこよかった!
もっともっと好きになったよ」


「お前になんかあった時

俺以外にお前を守れる奴

いねぇだろっ」

そう言ったヒロくんは
やっぱり笑顔だった。
< 86 / 256 >

この作品をシェア

pagetop