つないだ手。
私はシャワーをあびて
黒スプレーを落として
今度はいつもの
濃いメイクをして
髪も巻いた。

やっぱりこれが私だ。


そしてタクシーで
紗江の家を回って

繁華街に出かけた。

久しぶりだから
会話がつきない。

ヒロくんのこと
紗江にたくさん話した。

紗江は笑いながら
聞いてくれた。

そしてバイトの面接
落ちた事も。

紗江はその話も
笑いながら聞いてくれた。

少し気持ちが
楽になった。
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