あなたが大好きでした。


「琴魅!あんた昨日どこ行ってたのよ!突然学校からいなくなって…」


すごい勢いで私に詰め寄る。


そんな心配しなくても大丈夫だっつーの。

「昨日屋上にいたんだよな!」

私の代わりにある人が答える。





「空くん!…て、え?屋上?…てか、空くんなんで知ってるの?」


私と空を交互に見るレイカ。


なんか…面倒なことになりそうな予感…。
そんな私の予感は的中。


「だって俺も一緒にいたもん」


はい。爆弾投函。


「え……
えぇぇぇえぇぇぇえぇぇ!!?」


レイカの悲鳴にクラス一同がこっちを向く。

「なんでっ!?なんで2人で一緒に??
空くんと琴魅ってどーゆー関係ぃ!?」


その紛らわしい言葉にみんなが騒ぎだした。


「なになに?2人で一緒にどこにいたの?」
「空くんと琴魅ってできてたの?」
「まぢ!?」


~~っもう! 本当にイラつく。


なんで勝手に決めつけんのよ。






「みんな何言ってんだ?俺が屋上に行ったらたまたま琴魅がいただけだけど」
「え?…そうなの?」
「なーんだぁ。付き合ってるんじゃねーのかよ」
「残念~」


空は私の耳元で囁いた。

「セーフだったな」
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