あなたが大好きでした。
存在
side 空
やっべー…。怒らしちゃった…
なんであんな紛らわしいこと言ったんだよ、俺!
「あの…空くん…勘違いしてごめんね」
…確か琴魅の友達の…?
まだ琴魅くらいしかちゃんと話してなかったしな。
とりあえず、ここはアレだな。
「大丈夫!気にすんな」
笑ってみせる俺。
てか、琴魅のほうが可哀想な気が…
「ねぇねぇっ、空くんって彼女とかいるの?」
…は?
「それ超気になるぅ」
「てか、空くんめっちゃかっこいーよねぇ♪」
次から次へと話かけてくる女子達。
いきなりなんなんだ?今まで全く話かけとこなかったのに…
一人の女が俺にメアドが書いてある紙を渡してきた。
「はいっ♪これ、あたしのメアド。メールしてね♪」
…なんなんだ一体。
てか、迷惑…。
「わりぃ、俺そーゆーの興味ねーから」
空は教室から出た。
やっぱ女って疲れるなぁ。