あなたが大好きでした。


「琴魅ー、文化祭の出し物どうする?」

「…なんでもいーよ」

「えー、それじゃあ困るんだよ。部活行けないしー」

「レイカたちが好きなのにしなよ」



みんな張り切ってるなぁ。


これがよくゆう「青春」てものなのか。



窓の外を見るとグラウンドで部活をしてる生徒達が見えた。


汗だくで走る陸上部にボールを必死で追いかけるサッカー部。


その人達は頑張ってるかもしれないけど、遠くから見たらちっぽけ。



人間はちっぽけだ。



…なんて考えてるあたし。


私の目には世界に色なんかついてないように見える。



白と黒の世界。



いつからだろう。こんな風に考えるようになったのは。






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