あなたが大好きでした。
こんなに私が変われたのは空のおかげ。
「琴魅ぃー♪見て見てっ。これかわいくない?」
ヒナは桃色の小粒のピアスを持っている。
「ヒナは本当にそーゆーの似合うよねぇ」
私が言うとヒナは嬉しそうに答えた。
「ホント? 昨日彼氏からもらったんだぁ♪」
頬を赤く染めながら笑っている。
ヒナの彼氏はちがう高校の人。でも毎日電話のやりとりをしてるし、彼氏のことが大好きなのはよくわかる。
「まぁーた彼氏~?男なんて頼りになんないし、面倒なだけじゃん」
優香はほおずえをつきながら呆れ顔でヒナを見てる。
そんなことないよぉ!
とヒナが言っても、ハイハイ。と聞き流す。
どうやら優香は男嫌いのようだ。