担任は優しい旦那様
お辞儀をして、
理事長室を二人で出た。

帰りの車の中で、
先生……マー君と
今後の話しをした。

理事長室を
出てしまえば
普段のように話す。

タメ語でマー君と呼ぶ。

『ねぇマー君。
悠緋さんって
面白い人だね』

『そぉか?
まぁ反対
されなかったのは
良かったけどな』

『私もあんな
あっさりと結婚話
されるとは
思ってなかったし……』

『たまに親父のする事が
分からなくなるんだよな』

『あはは
そぉなんだ』

『ところで、
何時家に来るの?』

『悠緋さんも
忙しいでしょ?』

『華蓮は何時頃平気?
親父は何とかするだろ』

『う〜ん
マー君と悠緋さんに
合わせるよ』

『両親には先生が
家に来るからって
言っとくし』

『わかった。
日程が決まったら、
電話するから。』

話している
内に家に着いてしまった。

『今日はありがとうね
悠緋さんにも
ありがとございました
って言っといて』

『こっちこそありがとな
親父には伝えとくよ
また連絡する』

『うん、バイバイ』

あの日から三日、
マー君から電話が来た

二人が来るのは、
来週の金曜日らしい。

『お父さん、お母さん、
来週の金曜日の夜
空けといて
ほしいんだけど平気?』

「急にどぉしたの?
何かあるの?」

『う、うん。
担任の先生と
理事長先生が
家に来るって
言ってたから……』

「そぉ
じゃぁ空けとくわ
お父さんも良いでしょ?」

「あぁ、分かった」

ついにやってきた
金曜日の夜。

ピンポン

チャイムが鳴った。

『は〜い』

『俺だ』

ガチャ。

『こんばんわ
先生、悠緋さん
いらしゃい』
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