担任は優しい旦那様
「華蓮ちゃん
こんばんわ。
ご両親は居る?」

『はい
リビングに居ます。
ご案内するんで、
どうぞどうぞ、
こっちです』

「どうもこんばんわ
華蓮さんの高校の
理事長で佐川悠緋です」

『担任の佐川匡輝です』

二人が両親に挨拶をした

「ご丁寧にどうも」

「それで、理事長先生と
担任の先生が
何故此処に?」

「華蓮が何か
したんでしょうか?」

普通はそう思うよね。

「いえいえ
今日は家の息子と
華蓮さんの事で
お伺いさせて
もらたんですよ」

「え? 理事長先生と
担任の先生は
親子なんですか!?」

「はい。親子です」

「それで、息子さんと
華蓮の事とは?」

「華蓮さん。
私達が来る前に
言わなかったんですね」

『ご、ごめんなさい
その……一人だと
中々言えなくて』

「謝らなくても大丈夫だよ」

〈悠緋さん、優しいな〉

『ありがとうございます』

「実はですね、息子と
華蓮さんは
付き合ってるんですよ」

その言葉に両親は
びっくりしていた。

まさに開いた口が
塞がらない状態。

「り、理事長先生
今何と
おっしゃいました?」

「ですから、華蓮さんと
息子がお付き合い
させて頂いていると
言ったんです」

「華蓮、本当なの?
先生とお付き合い
してるって……」

『本当だよ
その話をするために
理事長先生も佐川先生も
此処に来たんだもん……』

何か悪い事を
しているみたいな気分だ。

「華蓮ちゃん、
理事長先生は
やめてって
言ったでしょう?」

『あ……悠緋さん
ごめんなさい』

理事長先生って
呼んじゃった……

「よくできました」

そぉ言って
私の頭を撫でた。
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