担任は優しい旦那様
その後、
悠緋さんは
話しを戻した。

そして、先生に
話を振った。

「匡輝。これは私から
言う事じゃない
お前の問題だ」

『わかってるさ』

『華蓮のお父さん、
お母さん華蓮さんと
結婚させてください』

マー君頭を下げている。

『お父さん、お母さん、
彼の事、大好きなの。
だから結婚
させてください』

『お願い』

私も頭を下げた。

両親に向かって
頭を下げるなんて
初めてかもしれない……

こんな時麻柚ちゃんが
居てくれたらと思う。

そして、ずっと
黙り込んでた
お父さんが口を開いた。

「華蓮、お前は本当に
その男が好きなのか?」

その言葉で私が
顔を上げた。

『もちろん。
付き合ってた事を
黙ってたのは
悪いと思ってる
けど、私はもぉこの人
意外と結婚する気はない』

『一年五ヶ月。
それが私達が
付き合ってきた年月。』

『彼はちゃんとこうして、
此処までお父さん達に
挨拶に来てくれた』

『理事長……
悠緋さんだって、
ちゃんと親として
此処に来てくれた』

私は必死で
お父さんに訴えかけた。
どれだけマー君の事が
好きなのか。

それでも黙ったままの
お父さん。

嫌な沈黙が続く……

そんな沈黙を破ったのは、
以外にもお母さんだった。

「お父さん。
私は良いと思いますよ」

「華蓮が選らんだ人だし、
彼の目を見ればどれだけ
良くしてもらってるか
すぐ分かるわ」

『お母さん……』

「ところで、
理事長先生は、
二人の結婚を
許しているから、
今日此処
来られたんですよね?」

「はい
と言うか二人に結婚を
勧めたのは私なんです」

「そぉですか……」

「私は反対しません」

〈お母さん……〉

「お父さんも、
何か言ったらどうですか」

「こんな半端者の娘で
良ければ……」
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