変人同士が恋をした
結婚式は滞りなく進んだ


そして夜―――






大きなベッドに腰かけて、2人は喋っていた












「なんだか、まだ結婚したという感じがしないね」


シリルがふわーっとした感じで言う


「そうですね…」


アイルもまたふわーっとした感じで返した


「フフッ、新婚さんとは思えない会話だね」


シリルが笑う


「だって……
私はずっとここで過ごしてきたから…あんまり分かんなくて」


「あぁ、そっか
そうだね」


ほわーっとした返事


「あの………





シリル様は、寂しくないですか……?」


アイルは不安そうに言った

「どうしてアイル姫がそんなに不安そうなの?」

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