変人同士が恋をした
「そうでした!
シリル様にはお知らせしていなかったのですが、私には兄がいるんです」


母の方を向いていたアイルの瞳がクルッとシリルの方へむいた


「お兄さん?」


「はい!
リラルお兄様と言うんです
私よりも1ヶ月年上なんです」


「あぁ…お兄さんは、魔法を使えるの?」


「はい
あれ?ご存知でしたか?」


「ううん
ただ、僕の祖国ではそういうことってよくあることだったから」


「そうなのですか…」


「アイル……
いいからリラルの所へ行きなさい
リラルは待っているのだから」

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