変人同士が恋をした
アイルはと言うと、この状況に少し怯えていた


「ごめんね?
無理に入ってきてしまって」


シリルは優しかった


「…………いいえ……」


それが、アイルには新鮮だった


「どうしても、先に貴女の顔を見たかったんです
式の時は緊張して、そんな余裕はないから」


その言葉はアイルへの気遣いにあふれていた


「そ、そうですか………」


既に、緊張でバクバクになってるアイルは、シリルの顔を上手く見れなかった
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