変人同士が恋をした
「アイル姫、大丈夫?」


シリルが気遣ってくれる


「だ、大丈夫ですぅ!」


どもりながら、返事する


「フフッ、どもってるよ?緊張してるの?」


ゆっくりと、近づいてくる


「いや、平気ですってば……!!」


アイルは後ずさる


「アイル姫………
後ずさったりして、そんなに私が嫌いなの?」


シリルが悲しそうな表情をする


「い、いえ、そんな訳ではないんです………!!」


アイルにはそんなつもりはなかった


「じゃぁ、どうして…?」

尚更近付くシリル


「……っ、私、初めてなんですっ!!」


やっと絞り出せた言葉
< 9 / 48 >

この作品をシェア

pagetop