【短編】不思議王子に恋をした




「ねー真白くん」


ある休み時間。
わたし、上原 夕紀(カミハラユキ)。

ごく普通の高校二年生。



今わたしは隣の席の男子に話しかけている。

その理由はたった1つ。


わたしがその男子のことが好きだから、なんだけど…



「ねー、真白くんっ」


どうやらその男子はわたしの声が聞こえてないらしい。


わたしの席とは反対側の窓の外をぼーっと見つめている。







< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop