【短編】不思議王子に恋をした
「真白くんってばー」
わたしと話そうよ!
さすがにそこまで言うと、なんだか自分勝手だから言えないけど。
彼の隣の席になって1ヵ月。
くじを引いて、真白くんの隣だと知った瞬間にガッツポーズをした。
わたしは高一のときからその時は隣のクラスだった真白くんが好きで。
彼がまわりからどんな風に思われてるか知ってるし、真白くんのことだったら何でも知りたいと思う。
だからわたしはひたすら彼に話しかける。
そろそろ名前ぐらいは覚えてもらったかな、とはあう思う。