ボタン




「あれ?」



誰も居ない



いたずら?




はぁ…



ため息を吐いて
玄関のドアを開ける






コロン





「…え?」



玄関に入ろうとしたら




何かを蹴ってしまったらしい








…ボタン?







それを持ち上げて、何気なく裏返す






「あ、…っ」




達也の第2ボタンだ





ボタンの裏に私が書いた



『好き』







でもそれだけじゃなかった



『好き』



の上に小さく





『マナが』



の文字










『マナが好き』

















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