モノクロ
「ケガ人は、鹿島だけか!? 窓際は!?」
「いません! 早く鹿島の手当を!」
先生と学級委員の美佳子の大きな声。
ざわつく教室の中、美佳子は一人ひとりに声をかけながら破片の掃除を始め、先生は私に駆け寄り保健室へと向かおうと急かす。
無言で頷き、足早にこの教室を去ろうと歩き出した時。
「……もうやだ、なんなの?」
聞こえてきたのは、弱々しい声。
今にも泣き出しそうな、友達の声だ。
罪悪感にズキンと胸が痛む。
(……ごめん)
涙声になりつつあるその友達を直視できなくて…そのまま、私は小走りで保健室へ向かった。
「いません! 早く鹿島の手当を!」
先生と学級委員の美佳子の大きな声。
ざわつく教室の中、美佳子は一人ひとりに声をかけながら破片の掃除を始め、先生は私に駆け寄り保健室へと向かおうと急かす。
無言で頷き、足早にこの教室を去ろうと歩き出した時。
「……もうやだ、なんなの?」
聞こえてきたのは、弱々しい声。
今にも泣き出しそうな、友達の声だ。
罪悪感にズキンと胸が痛む。
(……ごめん)
涙声になりつつあるその友達を直視できなくて…そのまま、私は小走りで保健室へ向かった。